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大学・推薦入試で高評価を獲得するレポートの書き方をシェアします!

大学生活や推薦入試の際に課されるレポートはどう書けば高評価を得られるのでしょうか。

ここでは講義レポートや課題レポートの書き方が分からないという方に向けて、以下の2つのことをまとめました。

  1. 高評価を得るためのレポートの正しい構成
  2. 各章(段落)で押さえるポイント

この記事を書いている筆者は、大学院時代にTA(ティーチング・アシスタント)として、実際に大学生のレポートを採点した経験があります。

また現在も、仕事でレポートを書いたり、読んだりする日々を送っており、昨年度までは国立大学情報学部の社会人大学院生として自分自身が学生として講義レポートを提出する立場にもありました。

こうした実際の現場で培った『高評価を得るための正しいレポートの書き方』について、そのノウハウを余すことなくお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

高評価されるレポートとは何か

まず、レポートの評価について大事な事実を伝えたいと思います。

大学講義や推薦入試で課されるレポートは、どれだけ内容が濃くても正しい書き方(形式)で作成されていないレポートは絶対に評価されることはありません。

正しい書き方(形式)で作成されていないレポートが評価をされない理由は、次の質問について考えていただければ理解できるはずです。

なぜ大学や推薦入試ではレポート課題が課されるのか

実は、この答えにこそ、高評価されるレポートの本質がギュッと詰まっています。

小学校から高校までの教育現場ではあまり馴染みのなかったレポート課題ですが、大学や一部の専門学校に進学すると急に提出機会が急増します。

では、なぜ大学や推薦入試ではレポートという課題が課されるのでしょうか。

その理由は、以下の通りです。

高校までの「勉強」とは違う、「研究」に必要な姿勢や力を養うため

大学や推薦入試ではレポートという課題が課される理由は、研究につなげていくためです。

というのも、「勉強」と「研究」は似ているようで全く違うものなのです。 

では、どのような違いが高校の「勉強」と大学の「研究」にあるのかというと…

  • 既知の知識を学ぶ/未知への挑戦
  • 目標は与えられる/目標は自分で決める

というような違いがあります。

つまり、大学で研究に取り組む学生には、自分自身で課題を見つけ、その課題を解決する力が求められるわけです。

 

そこで、その力が既にどれほど備わっているのかを見るために、大学の推薦入試ではレポートが課され、大学ではこうした力を磨くためにレポートを課すわけです。

以上の「レポートが課される理由」を理解することで、レポートを課す(大学・教授)側がどういった観点で評価するのかについて、以下で一緒に考えていきましょう。

高評価されるレポートの構成

レポートを正しく書くということは、正しい構成のもとで課題に対する自らの主張をまとめていくことを意味しています。

大学のレポートにしろ、仕事上のレポートにしろ、以下の6段階で構成されたレポートは、間違いなく高評価を得られるはずです。

では、1つ1つの構成項目ではどのような事を書いていけばいいのか、レポートを書いていく上でのポイントを具体的に解説していきます。

「はじめに」で動機を示す

正しいレポートを書くためには、書き始めに必ず「動機」を示すことが重要です。

「はじめに」とでも見出しを付け、課題設定に至った動機を書いていきます。

こんな事を言われると、「いやいや、動機って言われても、やれと言われたからやっているだよ」と思ってしまうのですが、高評価を獲得するレポートには必ずこの動機が明示されています。

それが例え、教授やAO入試の課題として勝手に設定されたものだったとしても、あたかも自分自身がこの分野に興味を持ち、自ら課題を見つけ出したかのような「動機」を書き込むことで、課題を自分自身の問題と捉えていることを強調することができるのです。

「やれと言われたからやりました」というスタンスで書いているレポートと、「自分自身が興味をもって取り組みました。」というスタンスで書いているレポートでは、同じ結果が記されていたとしても後者の評価のほうが当然高くなるわけです。

与えられた課題だとしても、自らの問題として捉えている姿勢を示そう

課題を提示する

「はじめに」で動機を書いたら、次の見出しは「課題設定」とし、教授から出された課題や推薦入試の指定テーマを明示していきましょう。

ここでのポイントは、できるだけ端的に課題を表現することを目指します。

さらに、動機とつなげながら何のためにこの課題を設定したのかについても触れるといいでしょう。

課題を端的に、かつ明確に表現することを心掛けることで、自分自身も課題の目標がはっきりしてきます。

与えられた課題を端的に、かつ正確に噛み砕き、取り組む課題内容を示そう

結果の予想をする

論文書籍やネット情報で調べる前に「自分なりの考え」を述べていきましょう。

いきなり図書館に行って類似論文や参考文献を調べたり、ネットで「○○について」と検索したりするのはNGです。

探し当てた課題の解決策をコピペ(模写)する行為は、始めに述べた研究とはほど遠い行為です。

当然、大学側はそんなことを望んでレポートを貸していません。

課題テーマによっては、結果予測が困難な類のものもあるかと思いますが、その場合は、こうすれば解決に導けるのではないかという解決手法の案を示すだけでも高評価につながります。

大切なことは、「予想」という言葉を入れることで主体的な視点が加えることです。

自ら解決策を予想することで、主体的な取り組み姿勢を示す

課題解決に向けた分析・実験をする

この部分こそがレポートの主眼になります。

実際のところ、学生たちのレポートを拝見すると、ほとんどの人がいきなりこの分析や実験からレポートを書き始めます。

そのため、上で紹介した 動機・課題提示・予想 を書いたレポートは必ず注目されます。

「分析」では、理系のレポートであれば、実験の内容や数式を用いた証明などを記載していくことになりますし、文系のレポートであれば、実際に調査を行ったり、文献を比較したりすることで課題に対してアプローチをしていくことになります。

ここで重要なことは、どの部分が調べたことで、どの部分が自ら考えた部分なのか、その領分をはっきりとさせることです。

難しい課題が与えられると、まずは調べるという行動が必要になりますが、答えを調べるのではなく、手法を調べるように心掛けましょう。

大切なことは、調べた後自らがどう行動したかです。

この点をこの項目ではっきりと主張するようにしていきましょう。

また、インターネットの情報には間違っている情報も多く含まれていますので、できるだけインターネットに頼らない分析を検討しましょう。

調べたことと自ら考え行動したことを区別して示そう

考察では思考力をアピールしよう

「まとめ」と「考察」という見出しは、順序が逆になる場合もあります。

  • まとめ → 考察
  • 考察 → まとめ

この順序はレポートの締め方でしっくりくる方を選択してください。

「考察」を行う上での大事なポイントは、分析によって得られた結果を疑うことや与えられている条件を緩和できないかを考えていくことです。

与えられた課題テーマにも寄りますが、こうした観点で考察されているレポートはそれだけで独自性に富んでいると高評価されるはずです。

分析の結果を疑ってみたり、前提条件の緩和を目指したりしよう

まとめで未来につなげよう

「まとめ」では、自分自身がここまでの過程で書き上げてきたレポートを要約します。

さらに考察の結果、新しい課題が生まれたならば、このまとめで記載するようにしましょう。

教授によっては、まとめだけ先読みし、内容が良さそうなレポートのみ本文を読むという方もいます。

まとめこそ勝負!文章を推敲して課題の「先」を提示しましょう。

課題に取り組んだからこそ描ける未来やさらなる課題を提示しましょう。

参考文献・引用元を必ず示す

最後に「分析」の項目で利用した書籍・論文や(あまりお勧めしませんが)インターネットのURLアドレスなど、参考文献や引用元を必ず明示しておきます。

参考文献が明示されていないレポートは評価されないというケースもありますので、忘れずに書くようにしてください。

以上が、高評価を得る正しいレポートの構成例と書く上でのポイントです。

レポート作成は研究の第一歩

ここまで読んでくれた方には、なぜレポートを書かなくてはいけないのか、その意味についても伝えておきたいと思います。

なぜレポートが課されるのか、その理由は、大学の「研究」に必要な姿勢を学ぶことにあるといいました。

大学で行う「研究」の多くは、一人で行うことは少なく、複数名のチームで取り組んでいくことが一般的です。

つまり、自分以外の誰かと共同で研究にするためには、自分の考えたこと、実践したことを細かく記録する必要が生じるわけです。

こうした研究の特徴を踏まえれば、誰が読んでも理解しやすい同じ型で記録を残していく必要があり、レポートでその型や記録の仕方を学ぶ必要性があるわけです。

ここで紹介したレポートの構成(6ステップの項目)を参考に書き上げていけば必ずや良い評価につながるはずです。

個人的にはレポート作成の目的が、高評価を獲得することになるのではなく、真の学びへの足掛かりになってくれたらと思っています。

おすすめの書籍

書籍「理系のためのレポート・論文完全ナビ」は、大学生の作成したレポートを評価するにあたり、教授から読むように勧められた本です。

目次の立て方、図表の作り方、文献の書き方などなど理系なら絶対に知っておくべきレポートに関するルールが具体例とともに示されており、ぜひ理系(を志す)学生には読み込んでほしい1冊です。

ここで紹介したレポートの書き方を実践することで、高評価を得るだけではなく、未来を切り開くきっかけになってくれたら嬉しいです。

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