“人生を積分する”と、どんなことが起きるのでしょうか。
「いきなり、何を言っているんだ」と思われるかもしれませんが、人生を積分してみると、これから生きていく上で時間に対する違った視点が見えてくるかもしれない、そんなレポートを本日は作成していきたいと思います。
目次
ジャネーの法則で人生を積分する
出典:Wikipedia
「20歳のあなたは人生の70%をすでに終えている。」
ジャネーの法則の本質的な主張は、この1文に込められています。
ちょっと衝撃的じゃないですか?
「そんなことあるもんか!」という方に向け、以下では人生の流れゆく時間を心理学的視点から読み解いたジャネーの法則を使って、20歳で人生の70%が終わっていることを証明してみたいと思います。
ジャネーの法則とは何か
ジャネーの法則は、人生において時間の心理的長さは時期によって異なることを主張しているものです。
大人になって、「時間が過ぎるのが早いなぁ~」と感じた事ってありますよね。
その感覚をしっかりと学問的に確立したものがジャネーの法則です。
では、時間とともに時間の流れは、どれほど早く(短く)なっていくのでしょうか。
この点について、ジャネーは
50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが、10歳の人間にとっては10分の1に相当する
出典:Wikipedia
と説明しています。
これは、つまり、50歳からの10年間の時間の流れと5歳からの1年間の時間の流れは同じであると主張していることになります。
大人になり感覚的には、「何となく1年過ぎるのが早いなぁ」と感じていることはあれど、これほど具体的に示されると、かなりショックを受けるのは私だけでしょうか。
そして、シャネーの法則を数式として捉えていくとさらに人生の時間の流れが具体的に見えてきます。
20歳で人生の7割が終わっていることを証明する
シャネーの法則の主張である「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)」ということは、数式で表すことができます。
反比例の式ですから、中学生でも知っている数式になります。
ここでは簡略的理解の為に比例定数を1としました。ちなみに、xは年齢、yはxにおける心理的長さを表しています。
しかし、この式にはちょっとした問題があります。それは、0歳児おける心理的長さを求めることができない点です。
そこで、0歳児における心理的長さが1となり、基準として分かりやすくするため、ここでは
と本質的な性質を残したまま加工し、この式から分かることを考察してみたいと思います。
シャネーの法則を数式化できたところで、この式から読み取れることを考察していくことにします。
まず、上の数式をグラフで描いてみるとどうなるのでしょうか。
赤色の線がグラフになりますが、グラフを見てわかるように急激な減少がいきなり訪れてきます。つまり、0歳から20歳くらいに掛けて、時間の体感長さは一気に減少していくことになります。
これをもう少し分かりやすく数値化するために、式を積分することでそれまで生きてきた時間の蓄積された体感長さ(以下、蓄積体感時間と呼ぶ)を見ていくことにします。
まずは人生を80年とし、80年間の人生で感じる蓄積体感時間を数値化してみることとします。
シャネーの法則を数式化した式を0歳から80歳まで積分することで、80年間に及ぶ人生の蓄積体感時間は、およそ「1.908」であることが分かります。
次に、0歳から20歳までの20年間における蓄積体感時間を計算してみることにします。
これにより、20歳までの蓄積体感時間は「1.322」であることが分かります。
0歳から80歳までの蓄積体感時間は「1.908」でした。
そのうち、20歳までの蓄積体感時間「1.322」ですので、これを元に人生の時間を20歳時点でどれほど消費しているのかを求めることができます。
このように、69.3%を20歳時点ですでに消費していることが分かります。
つまり、20歳までで人生の70%が終わっているということが証明されたことになるわけです。
あなたに残された人生はあとどれくらい
う~ん、20歳で人生の7割がすでに終わっているとは、かなり衝撃的な結果ですよね。
他の年齢でも同様の計算をしてみると次のような結果になります。
10歳の時点で人生の折り返しを迎え、働き盛りの50歳ではすでに人生の9割を終えようとしていることが分かります。(あくまで蓄積体感時間においてです)
あなたはこの結果をどのように受け止められたでしょうか。
残された人生を有意義に過ごしていこう
ここで紹介したジャネーの法則を元に自分自身の残された体感時間を考えると、より一年一年を大切に生きていこうという気になります。
残された人生をより有意義に過ごすためにも、ぜひ目標を持ち、それに向けて全力で今を生きていきたいですね。
さて、あなたは”人生を積分する”ことで、何を感じたでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。