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RepoLog│レポログ

子供3人と住宅ローンを抱える30代サラリーマンブロガー。本職は、研究開発。日々感じたことをレポートするブログです。

専業主婦は勝ち組決定!この"必要年収"を見て反論できますか?

生活レポート
専業主婦の割合

【目標】専業主婦に必要な年収から確率を算出する

2016年は、専業主婦が話題を集めた年になりました。

「配偶者控除の廃止」が国会にて本格議論されたことが一番の要因だと思いますが、その他にも「日本死ね」ブログが巻き起こした待機児童問題においても、働く女性対専業主婦の構図が鮮明になりました。

最近では、ドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」の契約結婚という設定が話題を呼び、主婦が行う家事や育児に対する報酬などもネットを賑わしています。

また、女性の社会進出を後押しする流れが加速し、女性初の○○という立場に抜擢される方が、日本に留まらず世界各国でも続いています。

そうした世間・社会的な流れがある一方で、2016年は専業主婦に憧れる女性層にも注目が集まり、クローズアップされたように思います。

本日のレポートにおいても、この「専業主婦」に焦点をあて、2016年現在の日本において専業主婦を夢見る女性の方が実際に専業主婦になっている確率を求めていくことを目指していきます。

 

【準備①】専業主婦になるために必要な年収はいくらなのか

まずは、資金計画シミュレーションをもとに、専業主婦に必要な年収を導き出していきたいと思います。

専業主婦になるために夫に求められる年収を導き出すにあたり、設定した家族条件は以下の通りです。

✔ 夫婦の年齢はともに30歳
✔ 子供は1人で、30歳時に出産


また、支出に関する条件としては、平均的な暮らしを送っていくことを前提とし、平均的な暮らしを送るために必要な金額については、次のレポートで用いた金額を用いることとしました。

特に、重要となる住居費と教育費に関する支出条件は、次の通りです。シミュレーションに用いる金額の根拠は、上の記事内でご確認ください。

✔ 住宅は、30歳時に3450万円で購入
✔ 教育費は、奨学金に頼らず準備
✔ 進路は、幼稚園・高校・大学が私立
✔ 大学は一人暮らしの支援を目指す


さらに、老後の夫婦生活費を蓄える必要性がありますので、住宅ローンを払い終える65歳時点での貯蓄3000万円が達成できる年収を算出していきます。

ちなみに、住宅ローンはフラット35の金利1.4%(団体信用保険は金利上乗せ0.2%)を想定しています。このレポートでは、繰り上げ返済は行わない想定にしています。

以上の条件を満たす専業主婦になるために必要な年収を導き出します。

専業主婦シミュレーション

あれこれと年収数値を入力すること数回、ようやく上の貯蓄残高シミュレーション結果のように、住居費・教育費・老後生活費の目標状況を達成できました。ということで、気になる夫の収入状況を紹介します。

✔ 夫の年収:30歳時点で700万円
✔ 退職金:2000万円
✔ 30歳時点の貯蓄額:300万円
✔ 年収上昇率:1%


妻に専業主婦として家事業・育児に専念してもらい、夫のシングルインカム状態のまま、住宅ローンを払い終え、子供の教育費を奨学金に頼らず、老後資金を確保するという生涯目標を達成するために必要な夫の年収は、

30歳時点で700万円

ということが分かりました。

ちなみに、30歳男性の平均年収は427万円ですので、そうとう稼いでいなければいけないことがよく分かります。

【準備②】夫が30歳時点で年収700万円を達成する確率

30歳の平均年収データを知るならDODA |転職ならDODA(デューダ)によると、男性が30歳時点で年収700万円を達成している人の割合は、次の通りです。

30歳年収

データは2012年のものと少々古いですが、このデータをもとに夫が30歳時点で年収700万円を達成している確率(割合)は、4%しかないことが分かります。

以上、準備①と②より専業主婦になるために必要な年収を夫が稼いでいる確率を求めることができました。

【準備③】専業主婦になりたいと考えている女性の割合

専業主婦になるためには、夫が30歳時点で年収700万円は必要であることが分かりました。

しかし、当然のことですが、夫の年収が700万円を達成した家庭の妻が全員専業主婦を希望しているわけではありません。

そこで、続いては夫が年収700万円を達成している家庭で専業主婦になりたいと考えている女性の確率を求めていきます。

この確率を求めるために参考にした調査が、株式会社三菱総合研究所が平成25年に行った少子高齢社会等調査検討事業報告書(若者の意識調査編)です。

ここでは、この報告書内にあるデータを使用します。

専業主婦になりたい割合

ここで、考えていくことは「夫が年収700万円を達成している家庭で、専業主婦になりたいと考えている女性の確率」になります。

しかし、残念ながらこの調査報告書はデータ区間が200万円ごとになっており、バシッと明確な確率は求めることができません。さらに、調査母集団も30歳男性に限定されているわけではありません。

そのため、かなりざっくりとした確率になりますが、この報告書をもとに「夫が年収700万円を達成している家庭で、専業主婦になりたいと考えている女性の確率」を判断していきます。

ここでは、年収区間800万円~1000万円に注目し、

  • 「専業主婦になりたい」と回答した割合…18.5%
  • 「どちらかといえば専業主婦になりたい」と回答した割合…29.6%

この2つの割合を合計した数値を、専業主婦になりたい女性の確率と判断することとします。

以上より、夫が年収700万円を達成している家庭で、専業主婦になりたいと考えている女性の確率が求まることになります。結果は、

18.5%+29.6%=48.1%

ということになりました。

ちなみに、年収に関係なく専業主婦になりたいと考えている女性の割合は、約34%であり、3人に1人は専業主婦を夢見ていることも分かります。

また、上の調査結果を見ると、夫の年収と妻が専業主婦になりたいと考える割合に相関関係はないことが分かるため、この2つの事象は独立した関係であることも確率計算では重要な情報となります。

【結果】専業主婦を夢見る妻が、専業主婦になれる確率

準備①~③で手に入れた2つの確率を確認します。

  • 妻を専業主婦にすることができる年収700万円を夫が稼いでいる確率…4%
  • 年収700万円を達成している家庭の中で専業主婦を夢見ている女性の確率…48.1%

以上の2つの確率をもとに、専業主婦を夢見る妻が専業主婦になれる確率を考えていきます。ここでは、より分かりやすく考えるために、母数の女性数を"100"として表を作成してみました。

専業主婦になれる図

こうして表にまとめてみると、専業主婦を夢見る妻が専業主婦になれる確率がよく分かりますね。

「今回のレポートで設定した家計目標を達成することができる」という大前提のもとではありますが、全世帯の妻の人数を母数とした専業主婦になれる確率はたった2%ということが分かりました。

また、上の表をもとに分母を専業主婦を夢見る妻(34人)に限定した専業主婦を夢見る妻が専業主婦になれる確率も求めてみると5.9%になることも分かります。

【まとめ】専業主婦に関する表を作成

専業主婦相関図

ネット上では「専業主婦は贅沢」というコメントを目にしますが、このレポートを見る限り決して大げさな表現ではないことが分かりました。

このレポートでは子供1人・車は1台という設定になっています。

しかし、現実に目をやると子供2人や車2台という事を検討することはもとより、親の介護、夫婦の病気、ケガ、会社リストラ、収入減少といった支出の増大や収入の減少の確率は、決して低いものではありません。

そうした意味では、専業主婦を夢見る妻を専業主婦にさせてあげられる確率は、限りなく0に近いものなのかもしれません。

最後に…

便宜上「割合」を「確率」と表現させていただきました。厳密には、割合と確率は似て非なるものですが、ここでは確率と表現させていただきました。