ほっカラリ床を3年間使ってみて感じたデメリットについて紹介していきます。
ほっカラリ床とは、ベン親子が登場するトイレのCMで有名なTOTOが発売している浴室の床材です。
ほっカラリ床の特徴としては、すべりにくく乾きやすい特殊素材を使った浴室の床材で、断熱構造を兼ね備えていることから、
- 冬場でもヒヤッとしない
- すべりにくいから安心
- モノをおとしても響かない
- ひざをついても痛くない
- 翌朝にはカラッとさわやか
- 軽くこすれば汚れがスッキリ
というメリット(TOTO・HPより)があり、爆発的に売れている商品のようです。
積水ハウスで建てたわが家も、家作りの際にこのほっカラリ床という商品に出会ったのですが、その心地よい踏み心地に心を奪われてしまいました。
ちなみに、TOTOの浴室商品ではsazana(サザナ)と、もうワンランク上のSYNLA(シンラ)で使われている床になっています。
ここまでの話を聞くと、ほっカラリ床という商品が完璧すぎる商品のように感じてしまうでしょうが、どんな事にもメリットがあれば、デメリットもあるわけです。
ほっカラリ床 最大のデメリット
わが家は、ほっカラリ床を使って3年目を迎えますが、最近当初感じていたカラッと感が失われてきているように思うのです。
わが家ではお風呂に入った後、湯船のお湯を抜き、2時間ほど換気扇を回しているのですが、それでも朝方床が湿っていることがあります。
「こんな事は1年目には無かったぞっ!」ということで、TOTOに聞いてみたところ、「床がしっかり掃除されていないのではないでしょうか」ということを指摘されました。
そこで、教えていただいたのがTOTOのアフターサポートコーナーです。TOTOアフターサポートコーナーへはこちらからどうぞ。
こちらを見ると、確かに次のような記載がされていました。
ほっカラリ床の乾きが遅いときは、表面に皮脂やリンス、 油分などの汚れが付着している可能性が考えられます。汚れは見た目でわからない場合もあります。浴室用クリームクレンザーを使用して、樹脂製のブラシでしっかりと掃除を行ってください。
…ということで、その後お風呂掃除をかなり頑張ってやるようになり、問題解決!と思いきや、ここにこそ"ほっカラリ床唯一にして最大のデメリット"が存在していたのです。
というのも、その後、TOTOアフターサポートで紹介されている掃除方法をしっかりインプットし、掃除用具も揃え、やる気に満ちて掃除を行ったのですが、紹介されている程度の掃除方法では、カラッと感の復活とはいきませんでした。
TOTOアフターサポートの動画では、かなり軽く床を擦っているように見えるのですが、これでは全然汚れが落ちず、かなり力を入れて、一カ所を右にゴシゴシ。左にゴシゴシ。とやり、ようやく真っ白な状態になります。浴室全体を掃除するのに、1時間は掛けて掃除することもあります。
そもそもわが家のほっカラリ床の色が白地ということもあり、こうして頑張ってピカピカにした床もすぐに汚れが目立つようになってしまいます。それと同時に床の乾き具合も低下してしまう始末です。クレンザー以外にも重曹を使ってみたりしましたが、いまいちきれいな状態が長持ちしませんでした。
このようにほっカラリ床のメリットをキープしていくためには、浴室換気や定期的な掃除がポイントであることは明白ですが、その掃除方法がタイル地の浴室に比べるとかなり大変なことが最大のデメリットではないでしょうか。
ほっカラリ床 デメリット対策
対策として、考えられる事としてほっカラリ床の色を白地以外の黒っぽい色に変えるという方法です。
以下にほっカラリ床の商品ラインナップを紹介しておきます。
画像引用:TOTO・HPより
しかし、この対策では、掃除の大変さ自体の根本的な解決方法にはなっていないことと、風呂は明るくしたいから白地を選びたいという方にとっては対策になっていません。そして、私のように既に白地のほっカラリ床を使っている人は、買い替えるわけにもいかず、どうしようもないのが現状です。
ほっカラリ床が割れる被害が続出!?
そうなんです。実は、原因は様々あると思いますが、ほっカラリ床にヒビが入ってしまうなどの破損被害がかなり起こっているようなのです。
実際に、わが家のほっカラリ床もヒビとまではいきませんが、欠けてしまっている箇所が出てきています。
この黒ずんでいる部分がキズですが、こうした状態になってしまうともう素人では修復不可能になります。
さらに、私のブログにも次のようなお声を頂いています。
この方のように、ほっカラリ床が一定期間経った後、ひび割れを起こすという事例は、ネット上でも見つけられます。ぜひ検索してみてください。わが家はまだマシな方で、かなりバリッとヒビが入ってしまっているほっカラリ床も確認できます。
専門家ではないため確かなことは言えませんが、ほっカラリ床の素材はFRPを使用しており、紫外線に若干弱い側面があり、光の当たる場所に長時間さらされ続けていくと、衝撃にもろくなる一面があるようです。
そうでなくても、先ほど述べたようにかなり力を入れて掃除をする必要があることから、ダメージが蓄積されていくことも考えられます。
そうなってしまうと、ここで紹介した通りすがりさんのコメントにもあるように、タイル地のように一部改修では済まず、全面張り替えが必要になってしまい、ヒビ割れが保証期間後に発生してしまえば、修復にかなりの費用が掛かってしまうところもほっカラリ床のデメリットとも言えます。
ほっカラリ床を導入するなら…
そうなんです。 ほっカラリ床のメリットを最大限に発揮した状態をキープしつつも、床を傷つけずに何十年も使い続けていくためには、とにかく小まめな掃除と換気を徹底していくことに尽きると思われます。
汚れが酷くなってから力を入れてゴシゴシしたり、(まさにわが家がこれです。)換気が不十分であったりすれば、ほっカラリ床のメリットは半減するだけではなく、ダメージを蓄積してしまう可能性があります。
毎日使い、簡単には替えられないモノだからこそ、ここで紹介したデメリットを把握し、上手く付き合う方法を探っていく必要がありそうです。