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結局、普通の人はいくら稼いでいるのか?

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前回のエントリー記事ですが、多くの方に読んでいただき、大変光栄です。

このエントリー記事で書いているような「日本における普通とは何か」的な視点で記事を書いたのは、初めてでなく当ブログではこれまでも同じような視点で何度か記事を書いてきました。

このエントリー記事も平均値にスポットを当てた記事ですが、あの田端信太郎氏にも褒めていただきました。(うれしい~!)

一方、こうした「平均所得」にスポットを当てた記事を書くと必ずと言っていいほど

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というご指摘をいただきます。 

確かに、国民生活基礎調査の世帯所得分布をみると、この指摘の真意が読み取れます。

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出典:H28国民生活基礎調査

日本の世帯所得の構造は、正規分布ではなく左側(所得の低い側)に集中しています。

これは年収所得が高額な方によって平均値が押し上げられている現状があり、平均値が指し示す部分は上位35%程度の位置にあるため、これを普通と捉えていくには道義的に反している感が出てくるわけです。

しかし、この世帯所得分布を年代別に見ていくと、おもしろい構造が見て取れるんです。

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まずこのグラフが世帯を年齢別に区切ったグラフになります。

ここでも焦点は「平均値」のみに当てられていることから、先ほどの指摘は有効です。「どうせ高額所得者が平均値を押し上げているんでしょ。」となるわけです。

では、実際そうなのでしょうか。

 

各年代別世帯所得の分布

平成28年国民生活基礎調査の第1巻・第2章を参照すると、より詳しいデータが手に入るため、それぞれの年齢区分ごとの分布図を作ってみました。

29歳以下の世帯所得分布

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色が変わっている部分が29歳以下の世帯平均所得343.5万円の階級になります。

29歳以下では「平均値=最頻値」となっていますね。

30代の世帯所得分布

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30代の分布をみると、30代の平均所得562.3万円が所属する階級はほぼほぼ中央値付近にあるように見えます。

40代の世帯所得分布

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40代になると大きな変化が起こっています。世帯所得1200~1500万円の高所得世帯が急増しているのです。

これにより、40代の平均所得671.1万円の所属階級が右(高額所得)にぶれ始めているようです。

50代の世帯所得分布

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50代になると世帯所得1000万円以上の高額所得世帯は多くなるものの、この分布図を見て「平均値は普通ではない」と指摘できるかというと微妙なところではないでしょうか。

年代別分布から見えてきたこと

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年代別の分布図と平均値の所属階級を分析してみると、すべての年代の世帯所得分布と受ける印象が大きく変わってきました。

各年代ごとの分布図を見ていくと、すべての年代ほど「平均値がおかしい」という印象は受けないのではないでしょうか。むしろ「最頻値」に目を向けていくと、50代では世帯年収1300万円となりますからね。

すべての年代の世帯所得分布が強烈すぎて、「平均値=普通」はおかしいという感覚になってしまうわけですが、一概にその指摘も当てはまらないのかもしれません。

ということで、やっぱりを真ん中(中央値)の人を普通の人と捉えるのが無難なんですかね?

 

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