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RepoLog│レポログ

研究職サラリーマンが日々感じたことをレポートするブログです。

電通の鬼十則より恐ろしい教員の服務義務

長時間労働

先生、質問があります。 

 
今日の授業は、ここまで。
何か質問はありますか。

 
先生、質問です。
長時間労働が問題になっていますが、今後長時間労働は無くなるんですか。

 

 

 



先生、あなたなら生徒に何と答えますか。

本日は、私の友人で高校教員をやっているS君の話を聞いて、感じたことをレポートしていきます。

 

子供たちは学校の先生を通じ、社会とは何かを学ぶ

子供たちにとって一番身近であり、社会人としてのお手本になる存在こそ「学校の先生」ではないでしょうか。

子供たちは、学校の先生から各教科の知識はもちろん、その他にも多くのことを学ぶことになります。子供たちは、「これから自分たちが飛び羽ばたく社会という未知の世界がどのような世界なのか」について、一番身近である学校の先生という存在から多くのことを学んでいるはずなのです。

例えば、

  • 遅刻していたら、社会では通用しない
  • 服装がだらしないと、面接で落ちる
  • 挨拶ができないと、可愛がってもらえない 

このような指導を受けたことがある人は多いのではないでしょうか。

何が言いたいのかというと、子供たちにとって社会という未知なる世界で、通用すること・しないことを含め、大人が作り出す日本社会という世界を先生を通じて想像し、自分の将来を考えていくはずなのです。

学校の先生たちは、長時間労働で苦しんでいる

ここにとても大きな問題が潜んでいます。

そんな子供たちにとって社会的イメージにつながる学校の先生たちこそが社会問題となっている長時間労働を行っているという現実があるのです。

それも若手から中堅の先生たちほど、長時間労働の苦しみに陥っているケースが多いようです。

私立高校強豪バスケ部顧問Sくんの労働時間

大学時代の友人であるSくんは、私立高校で数学の教員をやっています。そして、自身も学生時代から経験してきたバスケットの顧問を担当しているそうです。

そんなSくんの一日を教えてもらいましたので、表にしてみました。

教員の一日


学校の勤務は、8時から17時だそうです。学校に着くや否や、朝から1時間の練習に参加し、朝から1時間の時間外労働を行っています。その後、授業を行いながら、合間に会議や雑務が入ってきています。

お昼は、放課後忙しくて話ができない生徒との面談を入れているため、お昼ご飯を食べることができないことも多いそうです。

放課後には部活動指導や急な会議、生徒指導、保護者対応があり、気が付くと夜の21時を過ぎていて、急いで家に帰り、家族とつかの間のひと時を過ごし、その後次の日の授業準備に追われながら、次の日に突入していく日々のようです。

土曜日は毎週授業日になっており、午後から部活動の練習が行われ、日曜日は朝から晩までバスを運転し、遠征に出かけています。

さらに、この学校では、寮も完備していることから、お盆もお正月も寮指導が入ってくることがあるそうです。

Sくんの時間外労働時間は、月に150時間以上になるそうです。

電通の「鬼十則」より恐ろしい教員の世界

驚くべきは、そうした時間外労働は残業手当は一切つかず、特殊勤務手当なるものが1か月2万円程度付くだけだそうです。ちなみに、この手当は全く残業を行わなくても貰うことができるそうです。

ここまで聞いて、みなさんはどう思われましたでしょうか。「Sくんが特殊なケースなのでは?」と、思ってしまいますよね。

実は、そんなことはないようです。

教員の長時間労働は、もはや今の教育現場では無くてはならない労働力となっています。特に、私立高校の先生たちは、少子化からくる生徒確保のためにも、実績作りが必須課題になっており、部活実績や進学実績を向上させるべく、ご自身の生活や家庭を犠牲にして取り組まなければいけない状態にあるようです。

野球の甲子園、サッカーの選手権に出場するための部活動強化や東京大学合格などの進学実績を生み出すために、先生たちがどれだけの犠牲を支払ったかを考えるとゾッとします。

私立高校などは、塾やクラブチームに行かずに自前で生徒を指導することを売りにしているため、当然教員への負担は公立高校の比ではないはずです。

さらに、私立高校では1年契約で仕事をさせることが多く、成果を上げられない教員はクビを宣告されます。仮に実績を積み上げ、正規採用になったとしても、それはイコール成果を上げる激務がずっと続くことを意味しているというわけです。

高校教員の年収は高いと言われているようですが、それはあくまで公立高校や一部の有名私立の正規採用教員の給与であり、実際は年収400万円に届かないという方も多いようです。

そして、私立高校では労働組合などが認められていないケースも少なくなく、経営者一族による無茶苦茶な服務規程などが契約に盛り込まれているそうです。

長時間労働を行っている教員が語る社会とは

残業時間が150時間にも上る教員たちが語る社会像とは、どういったものなのでしょうか。 そして、子供たちは、そんな社会人生活を送る先生たちから何を感じ、社会にどのようなイメージを抱くのでしょうか。

 
社会に出たら、そんな事は通用しませんよ。

 
先生、質問です。
長時間労働は、社会で通用するんですか。

 

 

 

果たして、こうした質問を生徒にされた先生は何と答えるのでしょうか。