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RepoLog│レポログ

研究職サラリーマンが日々感じたことをレポートするブログです。

年収500万円で可能な暮らし・不可能な暮らし

生活レポート

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平均的な世帯年収500万円では、生活・住宅・自動車・教育の4項目すべてで平均的な生活水準を満たす暮らしは送ることができません。

 
そんな事当たり前だぞっ!お前、そんな事もわかんないのか?

 
すみません。でも、その「当たり前」が難しいんですよ。

 
何が難しいのか知らんけど、じゃあ、平均的な収入って何ができるんだ!?

 
そうですね。今日はその疑問について考えていきましょう。

 

 

 

ということで、本日は「平均的な世帯収入で実現できる暮らし」について、掘り下げていきたいと思います。

果たして、生活費・住宅費・自動車費・教育費のどこを抑えていくことが一番効果的なのでしょうか。

 

【復習】各項目の平均的な水準

世帯年収のグラフ

画像引用:H27国民生活基礎調査|厚生労働省

まず、日本における平均的な世帯年収は、30歳時点で約510万円ということは、上のグラフから推測されることでした。

そして、日本での生活費・住宅費・自動車費・教育費の4項目それぞれの平均的な水準は以下の通りです。

平均的な生活費

平均的な生活費

平均的な住宅費

平均的な住宅費

平均的な自動車購入費

平均的な自動車購入費

平均的な教育費
  • 保育園→公立小学校→公立中学校→公立高校→私立大学

と、進学していくのに伴う教育費。

以上が、4項目における平均的な支出金額となります。細かな引用については、こちらのレポートを参考にしてください。

これらすべてを達成しようとすると、平均的な世帯収入の家庭では家計破たんになってしまうわけです。

家計破たんグラフ

この結果は感覚として理解できる結果だと思いますが、それでは、どの項目をどのように節約していけばいいのでしょうか。

平均的な年収でできる暮らし

それではここから"ハテじろう"が抱いた疑問「平均的な年収でできる暮らしって何?」について考えていこうと思います。

果たして、平均的な年収で実現できる生活水準はどの程度なのでしょうか。そして、何をどのように抑えることが家計にとってプラス効果が大きいのでしょうか。資金計画シミュレーション を通じて考えていくこととします。

生活費を節約した暮らし

まずは、生活費について節約を目指していくこととします。

平均的な生活費は、国民生活基礎調査では「家族3人で25万4000円」ということでしたが、この生活費はかなり高い金額になっています。

ちなみに、わが家の生活費を紹介してみます。

わが家の家計簿

ボバさんのパーセンテージ家計簿より作成

この総支出合計314,333円から、住宅費と保育料を差し引いた金額が生活費になるわけですので、189,827円がわが家の生活費になります。

わが家は子供2人でこの程度の生活費なわけですから、子供1人で生活費が25万円オーバーという状態はかなり節約の余地がありそうです。

仮に、生活費を5万円抑えた生活を送った場合、シミュレーション結果はどのように変化するのでしょうか。

家計費を抑えたグラフ

 
おぉ~、赤棒グラフが大幅に減っているぞっ!

 
そうですね。でも、まだ厳しい家計状態ですよね。

 

住宅費を抑えた暮らし

それでは、生活費水準は平均値に戻し、住宅費について抑えた暮らしをシミュレーションしてみたいと思います。

ここでは、世帯年収510万円の5倍以下である2500万円に住宅費を抑えた場合について、シミュレーションを実行してみます。

住宅費を抑えたグラフ

 
むぅ~、これも効果はあるけど、生活費と同じレベルだぞっ!

 
確かに。やはり、子供の大学進学時に大幅に赤字が膨らんでいますね。

 

自動車費を抑えた暮らし

まず、自動車購入費を298万円から、150万円に抑えていくことにします。新車ではなく中古車もしくは軽自動車を購入していくという想定になるわけです。

その結果のシミュレーションが、次の通りです。

自動車購入費を抑えたグラフ

 
なんだ、初めとほぼ変わってないじゃないかっ!

 
はい。ですが、思い切って自動車を持たない暮らしを実現すると、大きく状況が変化します。

 

 

 

自動車を購入しない家計グラフ

 
おぉっ、かなり効果があるんだな!お前も車止めて、走れ!

 
車が「金喰い虫」と言われる所以が、よく分かりますね。

 

 

 

結果、車がいかにお金がかかるのかがよく分かるグラフとなりました。とはいえ、車を持たない暮らしを実現しても子供が大学へ進学する時期以降、赤字家計に突入していくことが分かります。それに、車を持たない暮らしが実現できる家庭は決して多くないはずです。

さて、ここまで見てきた生活費・住宅費・自動車費の節約生活シミュレーションから分かったことはひとつの項目単独での節約では、赤字家計解消は厳しいということです。

頑張ってひとつの項目を大幅に削減しても、なかなか赤字家計は脱出できないということがよく分かりました。

ただし、どのシミュレーションでも厳しいのは子供の大学進学時になっており、この部分を奨学金や教育ローンで回避していきば、赤字家計を解消することができるかもしれません。

奨学金を借りる暮らし

それでは、生活費をわが家並みとし、子供に奨学金を借りてもらうとどうなるのでしょうか。

奨学金を借りた家計グラフ

わが家が決して素晴らしく節約体質というわけではありませんので、家族3人の生活であれば十分楽しく生活できるレベルなはずです。

奨学金を借りると、一気に大学時における赤字が解消され、生活が楽になることが分かります。

大学生が奨学金を借りる割合が、日本学生支援機構によると51.6%にも上っている理由がこのシミュレーションからも感じ取れるかもしれません。

奨学金を借りるということで、住宅ローン3900万円を組み、土地付き注文住宅を手に入れ、7年に一度は新車に乗り換える生活が手の届くところまでくるわけです。

ただし、当然、奨学金という制度は親がその後返却しない限り、子供に借金となって伸し掛かってくることを忘れないでおきたいところです。

すべてを少し節約した暮らし

それでは、最後に各項目を少しづつ節約した生活をシミュレーションしてみましょう。

  • 生活費は月3万円節約
  • 住宅費は収入5倍の2600万円
  • 車費は200万円を7年で乗り換える

つまり、各項目を平均値から少しずつ節約した生活になります。この状態でのシミュレーション結果は次の通りになりました。

少しずつ節約した家計グラフ

 
奨学金を借りなくても、めちゃくちゃ健全な家計状態だなっ!

 
1つの項目を大幅に節約するよりも、効果がありますね。

 

 【考察】平均的な年収の家庭に必要な考え方

当レポートでは、世帯年収に関する様々な暮らしについて、シミュレーションを行ってみました。

最後に考察として"ハテじろう"の疑問「平均的な世帯年収でできること」について、当レポートで見えてきたことをまとめてみたいと思います。

前レポート日本という国で、平均的な暮らしをするために必要な年収をレポートでも述べましたが、世帯年収510万円では、平均的な水準から節約することの大切さや、ときには何かを諦めることが必要であるということを述べました。

当レポートでは、その先にある「では、何を節約・諦めることが効果的なのか」について考えていくことを目指したつもりです。

結果、各項目を少しずつ抑えていくことこそが健全な家計につながることが一番効果が高いことを感じ取ることができたように思います。

"ハテじろう"が投げかけた疑問「平均的な世帯年収でできること」について答えるならば、「平均水準から少しずつ節約する工夫をしていくことで、子供に奨学金を背負わせず、かなり充実した生活を送ることができる」と回答することができるのではないでしょうか。

これが、当レポートを通じて出した私の答えになりますが、さて、あなたならどう答えますか。