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積水ハウスの坪単価は高い!?シャーウッド&ユニバーサルフレーム別坪単価を徹底分析

積水ハウス坪単価

注文住宅の坪単価には潜む問題

積水ハウスを始め、注文住宅でマイホームを建築するにあたり、一番気になることがお金のこと、つまり「坪単価」ではないでしょうか。

本日のレポートでは、みなさんが気になるこの坪単価という指標の問題点を実際に積水ハウスで家を建てた3名のオーナーさんから拝借した請求書をもとに読み解きながら、実際に積水ハウスの坪単価を計算していくこととします。

 

潤沢な資金があり、「お金は気にしないから良い家作ってくれよ」というスタンスで家作りに臨めるなら話は別ですが、わが家を含め多くの家庭では、準備できる資金には限界があり、その金額と"にらめっこ"をしながら、ハウスメーカーの選定を行うはずです。

そうした際とても役に立つのが、「坪単価」という考え方です。なぜ役に立つのかというと、検討するハウスメーカーの坪単価が分かることで、自らが建てたい家の坪数×坪単価を計算すれば、ざっくりと家作りの総費用を把握することができるからです。

しかし、この坪単価には大きな問題が潜んでいることをご存知でしょうか。実は、坪単価という便利な指標が存在する一方で、便利なはずのこの「坪単価」という指標について、住宅業界で明確な定義がなされてはいないのです。

これは坪単価を語るうえで、非常に大きな問題だといえます。

それでは、明確な定義がなされていないことで発生する問題点を具体的な例を取り上げながら指摘していくこととします。

まず初めに知っていただきたいこととして、”一般的”に使われる坪単価の算出方法についてです。注文住宅の営業マンに坪単価の計算方法について質問をすると、次の式により導き出すという回答が返ってきます。

 一般的な坪単価の計算式 (建物の本体価格)÷(建物の坪数)

 

しかし、この計算式にこそ大きな落とし穴が隠されているのです。それでは、この式のどこに問題があるのかを解説したいと思います。

坪単価の計算式に潜む問題点

坪単価の計算式には、次のような問題点が潜んでいます。

  • 本体価格が安くても、その他諸経費等が高いケースがある
  • 本体価格が高くても、その他諸経費等が低いケースがある
  • 坪数を延床面積で計算している
  • 坪数を施工面積で計算している

このような理由から、ハウスメーカーの特徴や用いる値によっては、坪単価を意図的に低い値で提示することができるというわけです。

このように坪単価と一口に言っても、いろいろな切り口からその値を分析しなければ、家作りにおいて必要予算の概要をつかむことは難しく、挙句の果てに想定外の住宅費用へと発展してしまう危険性がでてきてしまうのです。

積水ハウス坪単価を3つの算出パターンで比較

このように坪単価には明確な算出方法がないことを分かっていただいたうえで、積水ハウスの坪単価をいくつかの算出方法で紹介していくことにします。

私自身が最終的に家を建てた後、積水ハウスから請求された請求書をもとに、3つのパターンで坪単価を計算し、その値を紹介していきます。

ここで紹介する3つのパターンのどの坪単価が参考になるか、ぜひとも一緒に考えてみてください。また、当記事で用いる坪数に関しては、わが家の延床面積を使用しておりますので、ご承知おきください。

パターン①(建物の本体価格)÷(坪数)

まず初めに計算する坪単価は、上で紹介した”一般的”と言われる算出方法になります。純粋に建物本体に掛かった費用を坪数で割ることになります。それでは、早速計算してみます。

 パターン①坪単価 (建物本体価格)23,092,060円÷(坪数)39.28坪=(坪単価)587,883

 

このような結果になりました。補足事項ですが、建物本体価格に含まれる費用は次の項目になります。

  • 建物本体工事費用
  • 設計・コーディネイト費用
  • 断熱材費用
  • 断熱サッシ・断熱ペアガラス費用
  • 外壁塗装費用
  • 屋根瓦費用
  • 2階床防音工事費用
  • 仮設工事・運搬費用

これらの項目を含んだ価格を本体価格として、積水ハウスから提示されたわけですが、この建物本体価格を支払うことで私が手に入れることができるのは、純粋に家という箱そのものだけということになります。これが所謂”一般的”と言われる坪単価になるわけですが、この定義に則ると積水ハウスで建てたわが家の坪単価は約59万円ということになります。

さて、ここで考えて頂きたいことは「この坪単価の持つ意味」についてです。

この坪単価59万円には、地盤補強やオプション、外構といった項目は含まれておりません。なぜこれらの項目が除外された計算方法が”一般的”に用いられのでしょう。それは、建物本体価格以外の項目は、家を立てる人や土地の条件により大きく変動してしまうからです。

つまり、ここで提示した坪単価59万円という数値は、家を立てる人や土地の条件に関係なく積水ハウスで家を建てるのならば発生する金額の単価ということになるわけです。強固の土地があり、すべて標準仕様で満足でき、水は川から汲んでくるといった条件ならば坪数×59万円を想定しておけばいいということになります。

しかし、普通はそのようなことにはなりません。そこで、別のパターンの坪単価を計算してみようと思います。

パターン②(積水ハウスに支払った金額)÷(坪数)

建物本体の費用のほかにも、家作りには様々な費用が上乗せされてきます。その中でも家を建てるにあたり、わが家が積水ハウスという会社に支払った費用を加えた坪単価を紹介します。

ここで加える項目は次のとおりです。

  • 建物確認申請費用
  • 長期優良住宅登録費用
  • 建物オプション工事費用
  • 太陽光発電費用(4.86kw)
  • 床暖房工事費用
  • 屋外給排水工事
  • 地盤改良費
  • 照明器具工事(照明代は含まない)
  • カーテン工事(カーテン代は除く)
  • 土地整備工事代
  • 消費税

これらの費用はすべて積水ハウスに支払われました。この中には通常の家作りで発生する項目もあれば、私のこだわりや土地の条件など特殊な項目も含まれてくるわけです

それでは、これらの費用を加えた金額をもとに坪単価を計算してみます。

 パターン②坪単価 (合計価格)31,329,900円÷(坪数)39.28坪=(坪単価)797,604円

 

このような結果となりました。積水ハウスというハウスメーカーを選び、床暖房や太陽光発電を考え、オプションで少々拘りたいポイントをグレードアップしたいならば、この坪単価を想定していただければいいかと思います。坪単価がグッと上がり約80万円程度になりました。

先ほども述べましたが、このパターン②は私の拘りと建物を建てた地盤の補強などかなり個人差の大きな項目が含まれています。それでも、ここではあくまで積水ハウスに支払ったお金のみに着目しました.

しかし、家作りはこれでは終わりません。私は積水ハウスの家に住むにあたり、他の会社や行政にもお金を支払っています。せっかくですので、そのお金を含めた坪単価も計算してみたいと思います。

パターン③(家作りに掛かった総額)÷(坪数)

新しい家に住むにあたり、家だけがあっても実際には住むことは難しいです。その家にあった照明やカーテンに代表される家具や家電を購入し、駐車場やら庭を整備し、最終的には引越しをするところまで含めて家作りになります。

そうした家作りに必要な費用は何も積水ハウスにすべて支払うわけではありません。(かなり面倒は見てくれますが)ここでは、次の項目を加えた坪単価を計算してみます。

  • 契約書印紙代
  • 農地転用費用
  • 水道加入金
  • 住宅ローン諸費用(つなぎローン)
  • カーテン費用
  • 照明費用
  • エアコン費用(3台)
  • 外構費用
  • 引越し費用
  • 趣味部屋改造費用
  • 保険費用(火災10年・地震1年)

ここまで含めると、もう普通に住むことが可能になります。ただし、こちらの項目もとても個人差がある項目ばかりです。農地転用費用などまさに特殊な項目になります。さらに趣味部屋改造費用も…どれほど意味のある坪単価かはわかりませんが、一応計算してみます。

 パターン③坪単価 (合計価格)35,864,994円÷(坪数)39.28坪=(坪単価)913,060円

 

ここまで含めると坪単価が90万円を超えてきます。どうせなら住宅ローン金利や固定資産税なども含めようかと考えましたが、際限無くなるので止めておきました。

この坪単価90万円という値にどれほど意味があるかは、読者の方の状況によるかと思います。確かにわが家独自の項目が加わることで、金額が向上していますが、全く特殊な事情が家造りにおいて無いというご家庭は珍しいのではないでしょうか。そういう意味では参考にできる坪単価と言えるのかもしれません。

積水ハウスの3つの違う坪単価から見えてきたこと

今回わが家の清算書を用いて、積水ハウスの坪単価を3パターン算出しました。

  • パターン① → 約59万円/坪
  • パターン② → 約80万円/坪
  • パターン③ → 約91万円/坪

これらの金額を見てわかるように、金額に大きな差が生じています。当然といえば当然ですが、これほど大きく変化する値を一口に坪単価とまとめることは難しいと思われます。 

確かにパターン①は家を建てる人・土地の条件を排除した数値となっていますが、これを参考に家造りを進めていくには少々不安を感じてしまうのは私だけではないはずです。とはいえ、パターン②・③はそれぞれ家造りにおいて何に拘るかが大きく影響を与えすぎています。

つまり、今回3つのパターンで積水ハウスの坪単価を分析して見えてきたことをまとめると次のことになります。

家造り総費用を把握するために坪単価を用いるならば、どういった方法で算出された坪単価なのかをセットで参考にしないと、総費用の目測を見誤る結果になってしまう

 
後悔しない家造りのためにも、営業マンの口にした坪単価やネット上の坪単価を鵜呑みにせず、その金額の根拠まで把握したうえで、しっかりとした家造り予算を立てることを目指してください。

 

積水ハウス坪単価を3つの請求書から徹底分析

続いて、この3つのパターンを用いて、積水ハウスで実際に家を建てられた私以外にも2人の方の請求書を分析していこうと思います。私の請求書だけでは特異性が強すぎ、あまり参考にならないかもと思い、他の方の請求書でも分析してみることとしました。

ここで私が使用する積水ハウスで実際に家を建てられた2人の方の請求書は、日経ホームビルダー2010年12号と2013年11号で紹介された

  • 滋賀県にお住いのMさん
  • 埼玉県にお住いのSさん

のものを引用させていただいています。著作権の関係上、雑誌の記事や写真をそのまま引用することはできませんので、私が加工したデータを紹介することになります。

また、積水ハウスからの請求書形式も三者三様であり、上の3つのパターンに振り分けることが難しい項目もありました。そのため、それぞれの坪単価間に多少の誤差費用が発生しているかもしれません。できる限り雑誌を読み込み、可能な限り私の項目・金額に合わせるよう振り分けたつもりですので、大目に見てください。

積水ハウスで建てた3人の坪単価を比較

積水ハウス坪単価一覧

まず注意いただきたいこととしては、上の表に記載してあるようにここで扱う3人がそれぞれ建てた家は商品が違うということです。わが家とSさんは鉄骨住宅であり、Mさんは木造住宅になります。

それでは、坪単価を見比べる前に、それぞれお二方の住宅事情をもう少し詳しく紹介します。ちなみに、わが家の詳細は、別記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。

合わせて読みたい!

「家に帰れば、積水ハウス」を手に入れるために支払った家作り総費用をレポート

fimaで家を建てたSさんの住宅事情

  • 自己資金250万円
  • 住宅ローン借入金3560万円
  • 52坪1550万円も同時に購入
  • 床暖房と太陽光発電は設置なし
  • 外構は積水ハウスと別の会社に依頼

シャーウッドで家を建てたMさんの住宅事情

  •  床暖房を設置(設置費用124万円)
  • 外構も積水ハウスに依頼

記事から読み取れる住宅事情は、このようなものでした。

3人の坪単価分析から見えてくる積水ハウスの特徴

「積水ハウスは高い」というイメージが大きいかと思いますが、標準仕様においては決して高価な部類には入らないということが分かってきました。一方で、家を大きくしたり、こだわりある形にしたりすることで、その費用は急上昇していくことも分かりました。

つまり、積水ハウスは標準的な住宅は決して高いわけではないが、オプション等こだわりを持ち家づくりを進めるのであれば、どこまでも高級・個性化を提供できるハウスメーカーと特徴付けられるかもしれません。

こうした特徴が見えてきた上で、別の視点から積水ハウスの特徴も押さえておいてほしいと思います。その特徴とは、私が営業マンに言われた次の言葉に集約されています。

積水ハウスはすべての商品レベルにおいて同じ品質を提供するということにこだわっています。値段の高い・安いにかかわらず、同じ耐久性・補償内容・安全性を確保しています。

このことを積水ハウスの営業マンは、とても強調されています。

Sさんの坪単価が他の2人に比べて低いのは、こちらの特徴を考慮した家作りをされた結果なのかもしれません。

まとめ

3人分の請求書を用いた3パターンでの積水ハウスの坪単価分析は、いかがだったでしょうか。「積水ハウスの坪単価を丸裸にしてやる!」と意気込んで作成した記事になりますが、丸裸になったでしょうか。

ここでは坪単価を3パターン で分析をしました。このように複数のパターンでの坪単価計算に必要性は感じていただけたのではないかと思います。これから坪単価という指標を目にする際、積水ハウスに限らず、ぜひその計算式に注目していただければ嬉しい限りです。

それでは、最後に、積水ハウスで家を建てる際の注意点を紹介して記事を終えようと思います。

積水ハウスというハウスメーカーは、オプション次第でどこまでも贅沢に、個性的に家を建てることが可能です。その選択肢は他のハウスメーカには無い強みでもあります。しかし、これは裏を返せば、多くのオプションラインナップがあることから、どうしてもそうした1ランク上の商品に、心を揺さぶられてしまうということでもあります。そして、当然その選択は多額の費用となって返ってきます。

ということで、ここまでの坪単価の分析を踏まえ、積水ハウスで満足する家作りをするポイントを紹介して記事を締めたいと思います。

✔ 坪単価がどうやって計算されているかに注意
✔ こだわるポイントを絞り、お金を掛ける場所を明確に
✔ 積水ハウスの標準仕様は高品質。グレードUPは慎重に


このレポートで行った坪単価分析と、この3つのポイントを踏まえ、積水ハウスでの家作りに臨んでみてはいかがでしょうか。

 

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