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医者を目指す子どもを持つ親に必要な年収をレポート

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「ぼく将来は医者になりたい!」

子どもにこんな夢を宣言されたら、ちょっとドキッとしてしまいますよね。

というのも、まさにわが家は最近子どもに医者になる宣言をされてしまいました。

そうなんです。子どもが熱中している「仮面ライダーエグゼイト」の主人公が、お医者さん役で出演しているのです。

仮面ライダーエグゼイトには、かっこいいお兄さん達が医者として登場し、患者を守りながら仮面ライダーに変身して悪者をバッタバッタとやっつけていきます。そりゃ憧れますよね。 

 
パパぁ、ぼく大きくなったら医者になりたい!

 
いいねぇ。じゃあ、勉強頑張らないとね。

 

 


仮面ライダーエグゼイトを見ているお子さんを持つご家庭では、わが家同様、こんな会話が繰り広げられているのではないでしょうか。

「医者」という職業は、素晴らしい仕事だということは言うまでもありませんし、その素晴らしい職業を目指すと宣言してくれる子供に何の不満もありません。

しかし、多くの親御さんは私と同じ疑問を持たれるのではないでしょうか。

 
…医者になるって教育費いくら掛かるんだろ(汗)

 

 

 


親が考える将来の夢は、子供と違ってかなり現実的なのです。

医者になるためには、医学部に6年間通わなければならず、その学費が高額であるということは医者を目指す子供を持たなくても周知の事実です。

さらに、超天才の子供であるならいざ知らず、少々頭がいい位の出来では、高額の塾代など教育に関してかなりの投資をしていかなければならないはずです。

この投資に耐えうる収入は、どれほどあればよいのか具体的に考えたことがあるでしょうか。

そこで、本日は、わが家のように仮面ライダーエグゼイトに憧れ(憧れてなくても)、医者を目指す子供にエリート教育を施し、医学部を卒業させるまでに必要な教育費と年収を算出していくことを目指していくこととします。

ということで、本日のレポートのテーマは次の通りです。

本日のレポートテーマ

医者を目指す子供を持つ親に必要な年収はいくらか

まさにエリート街道を突き進まなければ叶えられない夢ですが、果たしてその過程においてどれほどの教育費が求められるのか、そんな視点からレポートを作成してみることにしました。

 

医学部に進学するために必要な学力

まず、医学部への進学がどれほど難しいものなのか、具体的に確認してみることにします。

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こちらの表は、入試難易ランキング表|Kei-Net(河合塾)に掲載されている国公立大学医学部の偏差値表になります。

この表を見る限り、国公立大学の医学部に進学するためには、

  • センター試験で85%を突破
  • 2次試験での偏差値は65以上

が最低限必要な学力になります。

センター試験85%もかなりの学力レベルですが、2次試験では数学・理科2科目・英語が試験科目で課されている大学がほとんどで、4科目の総偏差値平均が65以上必要ということで、まさに天才級の学力が求められることになります。

ちなみに、この学力は他学部では、京都大学工学部に匹敵する学力になります。

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つまり、地方でもいいかから国公立大学の医学部に入るということを目指すのであれば、旧帝大の中でも最難関の京都大学に入る学力は確保していく必要があるわけです。

では、国公立大学ではなく私立大学の医学部はどうなのでしょうか。

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私立大学の偏差値表に目を向けてみると、こちらも全く同じ教科数(4教科)で求められる偏差値も65以上であることが分かります。医学部に限って言えば、簡単に入学できる私立大学は存在しないんですね。

私学の場合、センター試験が課されないため、国語と社会にかける労力は必要ないというメリットはあれども、理系科目と英語に必要な学力はやはり超エリートレベルが求められるわけです。

 
パパ、ぼくテストで65点以上だし、医者になれるね!

 
偏差値はテストの点数じゃないんだよ~(汗)

 

 

エリート街道を突き進むために必要な教育費

医者になるためには、エリート街道を突き進んでいく必要があることはよくわかりました。それでは、いわゆるエリートと呼ばれる方は、どのような教育を幼少期~高校時代に受けているのでしょうか。

そのひとつの参考になるのが、こちらの記事ではないでしょうか。

書籍も販売され、ドラマ化までされた「下剋上受験」に関するレポートになります。

こちらの記事では、

  • 小学校時代は公立
  • 小学校時代は親塾を実施
  • 中学・高校は有名私立へ
  • 大学・大学院は早稲田大学

といったエリート街道を目指す親に必要な年収をレポートしています。結果は、ぜひ記事で確認してみてください。

ただ、こちらの記事と今回は条件が異なります。中学から有名私立に行かせるには、下剋上受験のように親塾を実施し、塾費用を掛けないという親御さんは少数派のはずです。さらに、有名私立校へ入学後も塾に通わせていくケースが多いのではないでしょうか。

実際、該当記事にはコメントで

分析が甘いと思います。また女子御三家、またはそれに準じる中学校に進学された場合は、以下の視点も必要と思われます。
・(鉄緑会などの)Wスクール費用
・医学部受験の場合の費用(国公立、私立別)
・海外留学や海外進学に必要な費用
なお、御三家にこだわらなけば、特待生制度 のある学校や公立中高一貫校からの下克上もあり得ます。

id:screamadelica7405さんより

このようなご指摘をいただきました。まさに、その通りです。 

そこで、本日のレポートでは、エリート教育の実態をより反映させたシミュレーションを行っていくこととします。

書籍の「下剋上受験」を読むことで垣間見えるお受験の世界をもとに、各成長段階におけるエリート教育の手法とそれに伴う費用を見積もってみたいと思います。

未就学児~保育期に施す教育

幼少期における教育で、特に効果が高いとされるものは

  • 英語力の育成
  • 数学力の育成 

 ではないでしょうか。

書籍「一流の育て方」を読むと、母国語と英語の語学力を高めていくことの重要性が確認できますが、これ異論はないのではないでしょうか。

これからの時代、何をやるにも英語力を伸ばしていくことは必須条件となっていくでしょうし、上で紹介した医学部の入試方法でも英語の学力が必須であることが分かります。

そうした将来を考えると、学習効果が高いとされる幼少期において英語力向上は欠かせない課題に挙げられてきます。

それでは、英語教育を実践していくための教育費はどれほど必要なのでしょうか。

調べてみると、英会話キッズスクールなどに週1回程度通うためにはピンからキリまで月謝の幅はありますが、概ね

  • 英語教育費:月7,000円~10,000円

程度が必要となってくるのが相場のようです。

さらに、幼少期に英語力同様、計算力を向上させることは、その後の学力に非常に効果的があることが実証されており、エリート教育のはじめの一歩に「公文式」が選ばれているようです。

特に、幼少期においては「公文式」が有効的だと言われているようです。

まったく関係ありませんが、私自身も数学と理科だけは得意だったのですが、幼少期は公文に通った経験を持っています。

幼少期に数学脳を育てていくことは、個人的にも非常に賛成で、わが家でも実践しています。

実際、公文に子供を通わせるとなると

  • 数学教育費:月6,480円

が月謝として必要になってきます。

以上の2点「英語力への教育」と「計算力への教育」はエリート教育には欠かせない投資になっているようです。

そして、これに加え、

  • 通信教材(ベネッセ・Z会など)
  • 体操教室や水泳教室

を組み合わせて知力と体力の底上げを行っているご家庭も多く、それらを加えると月3万円近くは教育費を捻出していく必要がありそうです。

 
Hey,Daddy ! The education in childhood is important, isn't it?

 
・・・い・いえす(汗)

 

 

小学生~中学生時期に施す教育

エリート街道を目指していくご家庭では、小学校に入学と同時に有名塾に通わせるケースが多いようです。

小学校段階から有名私立小学校に通わせるケースも多いかと思いますが、医者を目指すのであれば、中学受験で"御三家"等、進学実績がある中高一貫校にいかに合格するのかがポイントになってきます。

それでは、有名塾ではどれほどの教育費が必要なのでしょうか。ここではSAPIXの月謝を取り上げてみると、次のような月謝が必要になることが分かりました。

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出典:SAPIX HPより

これはあくまで月に掛かる月謝の金額で、これに入学金・特別講習代・定期テスト代などが上乗せされてきます。合計すると、小学校6年生で年間120万円以上にもなるそうです。恐るべき教育費用ですよね。

仮に有名私立中学に入学すれば、これに学校の学費もプラスされてくるわけです。

中学では有名塾に通わずに、家庭教師を付けるケースも多いようですが、その場合も高度な受験指導が可能な講師を雇うことになり、いずれにせよかなりの教育費がかかってくることは間違いありません。

 
お金が掛かるなら、パパの親塾でもいいよ!

 
…おなか痛くなったからトイレ行ってくる

高校時期に施す教育

高校に進学し、医学部を目指すのならば知っておきたい塾が「鉄緑会」ではないでしょうか。

私の大学時代の友人この鉄緑会に入っていたため、色々とこの塾の話を聞いたことがあります。

例えば、入塾するためには、国・数・英の偏差値がすべて70以上でないといけない。とか、月謝は1教科週1回で5万円程度。などと聞きました。現役の東大生がマンツーマンで教えてくれるシステムだそうです。

この情報の真偽はネットで調べてみても分からなかったのですが、いぜれにせよ医学部対応の特化型予備校などに通うとなると、月5万円以上の出費は必要になるのが相場のようです。

浪人期に施す教育

これだけの教育を実践してきても、現役で合格するのが難しいのは医学部です。実際、大学によっては現役合格者が30%程度で、浪人合格者が70%にも達している大学も多く存在します。

私自身、浪人して予備校通いを経験していますが、予備校に1年間通うのには、少なくとも100万円以上の費用が掛かってきます。さらに、医学部の特別コースともなれば150万円~200万円掛けて通う方も多いようです。

こうしてお金を掛け、エリート教育を施す中で、努力と才能が花開き、ようやく手にできるのが医学部合格の医者への切符になるわけです。

しかし、これがゴールではありません。そう大学6年間の大型出費へのスタートなのです。

私立大学医学部の教育費

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出典:河合塾医進塾より

私立大学の医学部学費を調べてみてみると、その金額に目が点になりました。

  • 6年間の学費:約3,200万円 

これは学費のみですので、この他任意寄付代や実習費用、下宿代が掛かります。(上の表で川崎医科大学は寮費が込み)医学部では夜間までの臨床実験なども多く、通学時間がかかる場合は下宿を求められるとも聞きます。

もし一人暮らしをするのであれば、この学費に1か月10万円×12か月×6年間=720万円は必要になり、私立大学医学部に行かせるにはおよそ4000万円ほど教育費として確保していくことになります。

 
…家が買えますけど

 

 


これが国公立大学だと、年間55万円程度の学費になるわけですから、その費用差に愕然します。

さて、以上で医学部進学に向けた教育費の資産が終了になります。これをベースにして、親に必要な年収を試算していくことにします。

医学部を目指す教育費以外の支出

ここまで見てきた教育費以外にも生きていくためには支出が必要になります。ここでは、親の年収を探っていくことが目的ですので、教育費以外の費用についても確認していくこととします。

 
教育費がかなり掛かるから、それ以外の支出は極力節約していくからね

 
えぇー!Nintendo Switch 欲しい~

 

 

ということで、ここでは教育費以外の支出はできる限り抑えた設定で考えていくことにします。

と、その前にここで想定する家族構成について紹介します。

想定家族

ここでは、次のような家族を想定していきます。

  • 父親(30歳)
  • 母親(30歳)
  • 子供(0歳)

以上の3人家族で、家計が一度も赤字に転落することなく子供を奨学金に頼らず医学部に進学させられる年収を探っていきます。

できるだけ節約した生活費

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生活費に関しては、できるだけ節約を心掛けた金額を載せてみました。全国平均と比べていただければ節約具合が確認できるかと思います。食費・娯楽費などはガッツリ節約してみました。

  • 必要な生活費:17万円

ここでの生活費には、

  • 住居費
  • 自動車購入費
  • 保険代
  • 教育費

の項目は除かれています。

できるだけ節約した住居費

住居費は首都圏か田舎か。持ち家か賃貸かで大きく変わってきます。首都圏であれば、2LDK~3LDKの賃貸物件の相場は15万円程度になるそうです。

ここでは、保険や修繕費(管理費)を込みで

  • 必要な住居費:12万円

と考えていくこととします。

できるだけ節約した自動車費

自動車に関しては、平均7年で216万円の自動車を乗り換えるという平均値がありますので、ここから節約を心掛け、

  • 必要な自動車費:200万円(10年で乗換え)

とします。

以上、教育費以外の支出はできるだけ節約した状況を想定し、必要な年収を試算していくことにします。

医者を目指す子供を持つ親に必要な年収

 
ゲームもしないで勉強してきたから医者になれるよね

 
まかせとけっ!(って大きな声で言ってやりたいけど)

 

 


果たして、教育熱心に塾に通わせ、私立大学医学部に子供を通わせることができる年収はいくらなのでしょうか。

ここではライフプランシミュレーション | スルガ銀行を使用し、必要な年収を試算していくことにしました。(ここで用いている年収の意味はこちら

年収800万円・年収上昇率1% 

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30歳時点で世帯年収800万円・年収上昇率1%でのシミュレーション結果がこちらになります。

なんと、30歳時点で世帯年収800万円あっても、子供が大学に進学した時点で家計が破綻してしまうことが見て取れます。

恐るべし私立大学医学部の学費ですね。

生活費や住居費はかなり節約したつもりですが、さらに節約してとしても世帯年収800万円レベルでは、エリート教育を実践していくことは不可能であると言わざるを得ません。

年収900万円・年収上昇率1%

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次に世帯年収を100万円アップしたシミュレーションがこちらになります。

30歳時点で世帯年収900万円・年収上昇率1%あれば一度も家計が赤字に転落することなく推移していることが見て取れます。

ただし、定年を迎える時点で貯蓄は2000万円程度になりますので、これをどう捉えるかです。

それでも、生活費や住居費を節約していけば、何とか子供を私立大学医学部に送り出せる見通しが立つのかもしれません。

ちなみに、

  • 生活費:平均値23万円
  • 住居費:平均値15万円

にアップしたシミュレーションを行ってみると、同じ世帯年収900万円では次のような結果になりました。

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やはり、家計破綻してしまいました。

つまり、家を購入したり、家族旅行(実家への帰省)をしたりするなどした場合、世帯年収は30歳時点で1000万円は下らない収入状況が求められるというわけです。

 
パパ、ぼく医者になれるかな?

 
うん。ただし、国立大学の医学部目指そうね~(汗)

 

 

 レポートのまとめ

それなりの生活をしながら、医者を目指した教育を幼少期から実践していくには

30歳時点で年収1000万円

を突破していることが一つの基準になることが分かりました。

子供の大いなる夢には、親の大いなる蓄え(資金力)が必要になるようです。子供の学力同様に、親に求められる資金力もちょっとやそっと努力しただけでは乗り越えられそうにはありません。

 
パパぁ、ぼく大きくなったら医者になりたい!

 

 

 

みなさんは、この言葉に対し、親としてどう答え、親としてどこまでのことをしてあげることができるでしょうか。

教育費は子供への愛情から盲目的になってしまう側面があります。ここで紹介した教育は極端な事例かもしれませんが、各家庭の置かれた収入状況でどこまでバックアップが可能なのかをしっかりと線引きをしていく必要があるかと思います。

そのためにも、こうしたシミュレーションをぜひご自分のケースに当てはめ、将来を見通していくことを目指していただけたら当レポートにも価値が生まれると思います。

当ブログでは、今後もこうしたシミュレーション記事を発信していきますので、興味があれば読者登等して頂けると嬉しいです。

 

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